次の事例を読んで、問題117から問題119までについて答えなさい。 Kさん(88歳、男性)は、妻(82歳)と二人暮らしであった。5年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。1年ほど前から、会話がかみ合わなくなった。離れて暮らす一人息子のこともわからなくなり、「会社に行く」と外出して行方不明になることがあった。そのため、自宅での介護が困難で、半年前に認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居した。入居時は表情が険しく精神的に不安定で徘徊(はいかい)がたびたびみられた。しかし、事業所内で取り組んでいた回想法に参加すると、徘徊(はいかい)はみられなくなってきた。 ある日の午後、「痛い、痛い」と繰り返しながら足を叩(たた)いて、床に座り込む様子が見られた。
病院を受診した日にKさんが、「仕事に行かないと怒られる」と興奮した口調で部屋から出てきた。介護福祉職がKさんの不安な思いを受けとめると、入眠した。しかし、30分後に再び、「会社に行く」と興奮する様子がみられた。 興奮しているKさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。